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とうとう消費者金融が限界か

朝刊
09 /20 2009
貸金不況アイフル直撃 私的整理 改正法あだに
 とうとう来たかって感じでアイフルが倒れかかってる。確かに多重債務者問題やグレーゾーン金利は問題だったものの、その問題をずっと放置していたのに、規制となったら一気に被せてくる。こんなやり方じゃさすがに消費者金融だって耐えられるはずがない。
 トヨタに例えると、過去10年に出した車をリコールさせつつ自動車重量税を増税するようなものだ。さらに総量規制はトヨタで言えば年収の三分の一以上のローンを禁止にするようなもの。さすがのトヨタでもこれではお手上げだろう。そんな厳しい経営条件を突きつけられている消費者金融業界ではあるがこのままでいいのだろうか。
 消費者金融は普通のサラリーマンには悪役のイメージがつきまとうだろう。まあ確かに個人に多重債務などを課してしまったりと問題はたくさんあった。しかし、本当に消費者金融はいらないのか?
 僕が懸念する一番の問題は中小企業の資金繰りである。サラリーマンは自分がしっかり働いて、その労働に見合った賃金を貰っている。確かに会社にとって利益を得る仕事をしてるのだから当たり前だが、会社はいつも材料費を支払ったり、商品を売っても振り込まれるまで時間があったりしていて、実は大幅な黒字であっても会社自身に現金があるかどうかは別である。サラリーマンで言えば、貯金はないが給料が多い人でも、給料日前に突然の出費でお金が必要になってお金が足りなくなったらどうなるだろうか。あと数日経てば振り込まれるのに現金がない。用事なら断るだろうし、どうしても必要なら友人から借りたりキャッシングを利用したりするだろう。
 これと同じ事を企業もしてるのだ。企業で一番現金が必要な時と言えば給料日だ。一人一人の給料の額は会社の利益に対して少なくても給料日は全員の給料を支払う必要があり、これが相当な額である。現金を蓄えてある企業なら問題なくても、資金繰りがかつかつな状況が当たり前の中小企業では完全に現金が足りなくなる。当然個人の給料日のように取引先からの振り込み日が来れば現金が出来たとしても、そう会社の給料日に合うわけもない。そう、完全に資金繰りがクラッシュする。そして、資金繰りが行き詰まると利益を上げている黒字企業でも倒産になる。これが黒字倒産であり、中小企業を襲う病でもある。
 当然、資金繰りのことを考えて給料日前に振り込むようにしていても、相手も企業であるわけだから、様々な要因が重なって振り込みが遅れることもあるし、取引先が潰れることもある。当然取引先の倒産は会社にとって痛手ではあるが、商品を売った代金が回収出来ないことの方が当面の問題になることがある。そのお金がなければ賃金も払えなければ、次の仕事の材料費を支払うことも出来なくなる。これが企業の連鎖倒産なわけだ。
 そこで必要なのが消費者金融だ。こういった資金繰りが苦しくなった企業が短期借り入れに駆け込むのが消費者金融であり、サラリーマンが働いて取引先からのお金が振り込まれてると思っていても、実はその振り込まれた給料は前日に社長が消費者金融から借り入れたお金であることがある。消費者金融を毛嫌いしてる潔癖サラリーマンの口座に入ってる現金はもともと消費者金融のお金であるなんて皮肉なことがお金の流れだけを見るとあるのだ。社長も借りたお金は一時的であり、すぐに取引先からの入金があり次第、消費者金融に返済をする。短期であるから高金利であってもそれほど問題がないわけだ。
 そんな感じで中小企業のキャッシュフローを支えていた消費者金融が個人の保護の為に度重なる厳しい規制で瀕死の状態である。しかも、厳しいために貸出もろくに出来ない状態で、中小企業の資金繰りは失敗すれば頼る先が無い状態。その為にヤミ金が暗躍してるなんて言ってるけど、こうした超短期借り入れのためにどうしても利用せざるをえない理由があるわけだ。
 個人の多重債務問題は重要ではあるものの、規制を一つずつゆっくりかけない為に、政治家は本当に経営についての知識があるのか疑問だった。お金の流れも理解できずに法律を作ったり規制を強くしてるのではあれば、中小企業の倒産は相次ぎ、本当に雇用は無くなってしまうだろう。
 アイフルから始まった大手消費者金融危機を国がどう判断するかは気になるところであり、民主政権にとって重要な局面ではあるが、金融相が亀井大臣でわけのわからないモラトリアムとか吐いてる有様。大丈夫なのかと思ってしまう。
 ああ、消費者金融株持ってなくてよかったぁ…。国策に逆らう投資は本当に怖いなぁ。

ウィルコム、債務1千億円の返済期限延長要請を検討
 ウィルコムもか。時代に合わなくなった産業も怖いな。

米HP、SNSや写真、音楽を楽しむタブレット型デバイス
 とうとうパソコン経由でしか見られなかったネットが脱パソコンになるのか。そんなツールだな。いつまでもパソコンの中にいないよなぁ。そのうちネット閲覧器機が出来れば、あまりネットの言語とか理解しなくても手軽にネットいける時代になるんだろうな。サイト企業にとって脱パソコンは重要だしね。

最低賃金引き上げ 非正規社員には朗報も正規社員の賃金はカット?
 輸出大国であり続けたいなら、まず日本の物価を下げるべきで、そもそも正社員の賃金や保険保障周りも削る必要がある。まさか自分よりも物価の安い国に輸出しようなんてことを考えてるのなら終わってる。貴族が庶民に物を売るなんて有り得ない。その商品を日本でしか作れないならまだしも、インドの低価格車など出てきてるわけで、あれより安く作るにはまず日本人の聖域無き賃金カットが重要だろう。当然社長をはじめ幹部が真っ先に社員並みに下げることが重要だけど。インド中国より安く作るか、金融国家にするかのどちらかなんだけどな。汗水流すのが美しい労働だと言えるのは資本の無い国の考えで、資本を掻き集めた国は投資して稼ぐ資本労働になる。それがわかってないから、国家戦略がいつまで経っても土臭いことが労働だと思い込んでる。予算が国交省にたらふく流れ込んでるのがその証拠。


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黒崎銀二

Twitter:Ginji_k
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福澤桃介と金子直吉の評価の低さを憂う。
2007年8月31日開設
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