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リアリティ・バイツを観たの風景

朝刊
06 /27 2011
信子「ああ、リアリティ・バイツってこんな話だったんだっけ-。すっかり忘れてたわ」
益利「公開は94年みたいだから大分前だな。学生の頃観たことがあったな」
信子「フレンズと同じジェネレーションX物の話だったのね。しかもこっちはもっとドキュメンタリータッチというか、コメディタッチじゃないのねぇ。でもさ、このアメリカのジェネレーションX世代ってあたし達氷河期世代と結構被ってない?不景気で就職が無くて、妙に世の中を儚んでて、皮肉屋なところとか」
益利「まあ明るい未来が打ち崩されてた世代というかなぁ。何に期待して良いかわからない世代というか」
信子「主人公のリレイナは卒業生総代まで務めて、やりたかったテレビの仕事に就いたけど希望を叶えられなくて退社して再就職もままらない。自分の作ってる自分達のジェネレーションX世代の友達を材料に作ったドキュメンタリーも評価されない。まあ、腐りたくなる気持ちもわかるけどねぇ」
益利「その友達の中でも大学中退して無職でバンド活動してるトロイの存在が特に大きい。どこか哲学的であっさりと正解を答えてしまうくらい頭がいいけど、職が続かない典型的なダメ人間。でも昔はそんな哲学的なダメ人間がどこかカッコ良く思えた時代があったな」
信子「トロイねぇ。あたし若い頃観た時はどちらかと言えば嫌いだったな。頭良いけど仕事しないし、はっきりいってガキなのよ。でも今観るとやっぱりトロイって魅力的ね。というか昔の文系学生ってこのトロイっぽさがあったけど、最近の文系ってこういう哲学感が無いのよね。こういうトロイみたいなピエロになりたくてみんな文系に進んでたんじゃなかったの?って思ったらこのトロイって貴重な存在だわ。草食系男子ではなくて哲学系男子というか。こんな奴が今いたら惚れそう」
益利「ダメ人間ってモテるよな」
信子「ただダメなら良いってもんじゃないのよ。リレイナが新聞社の面接に言ったら『皮肉の定義を答えなさい』と言われて答えられなかった答えをあっさりと『物事の真意を逆の意味で表現すること』って答えてしまうからいいんじゃない。この頭の良さが無職でも魅力的に見せてくれる。ビバ哲学系ダメ人間」
益利「他にもセックスした人数をカウントしてる女友達のエイズ検査や仲良し四人組の中で同性愛を親に告白した男友達とか結構このジェネレーションX世代の問題を良く取り入れてるよな」
信子「そうそう仲良し四人組にそれぞれの問題があってそれに苦悩したりする姿がいいわよね。昔観た時は学生だったから、どこかアメリカの若者の悩みドラマって他人事だったけど、実際就職氷河期とかそれなりに人生を過ごしてくるとこのリレイナ達の問題が結構理解できるわね。し・か・し、やっぱりウィノナライダーは可愛いわねぇ!こんなに可愛かったっけ」
益利「そりゃ若い頃のウィノナライダーはナンバーワン女優だろう。これだけは譲れないね」
信子「まあねぇ。あんたのウィノナライダー好きは凄いもんね。というかこのリアリティバイツのDVDっていつ買った奴よ」
益利「さあ、かなり前に買った奴だけどな」
信子「今やナタリーポートマンがその位置にいるけどねー」
益利「俺はナタリーポートマンよりも若い頃のウィノナライダーだな」
信子「それにしてもアメリカはジェネレーションXだけど日本は就職氷河期とかゆとり世代とかなんつーか、センスねぇなぁというか。どこか自虐的なんだよねぇ。まあトロイみたいな哲学的なことも言えないから仕方ないか」
益利「まあなぁ。でも日本は就職氷河期からどんどんリアリティバイツ(現実は厳しい)になっていくよな」
信子「震災後なんてまさにリアリティバイツよねぇ」

黒崎銀二

Twitter:Ginji_k
この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。
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2007年8月31日開設
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