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東電株は桶狭間の合戦の風景

朝刊
07 /25 2011
信子「気が付けば、東電株って600円超えてたりしてるのね」
益利「紙くずになるんじゃないかと思われた頃は150円くらいだったからなぁ」
信子「ざっと四倍になってるわけね。すごいわね、このパフォーマンス」
益利「しかも小型株ならわかるけど、東電株は大型中の大型株だからな。機関投資家の巨大な資本でも増えるわけだ。小型株なら巨大な資本で無理矢理買い上げることが出来ても、売る時に買い手がいないから売れないけど、東電株なら買い方が大きいから余裕で売れるしな。機関投資家でも増えるなら、個人投資家ならどんなに大きな資金を持ってる人でも東電の最安値に乗っかれれば数倍に出来たわけだ。まさに数年に一度の大相場とも言えるかもしれないな」
信子「まさにこれは現代の桶狭間の合戦よ。東電株150円という時がまさに信長が今川勢に奇襲をかけたその時よ。150円になるまで舞を踊ってうつけを演じて、150円で一気に今川義元の首を狙って出陣した人だけが勝利者になれたのよ」
益利「今から見えればあの時がチャンスだったと思えるんだけど、実際にあの時というのはそう簡単に手が出せる時じゃないからな。200円切った時に安いとは思ったけど、リスクがちらついて乗っかれないしな」
信子「同感。あたしも安い、本能がここはチャンスかもよ!と叫んでたけど、飛びつけなかったわ。JALのこともあったし、東電の先行きもわからなかったし、何よりも100円以下になってもおかしくないとも思ってたし。難しかったわね」
益利「安さでは確かに安いと思ってたけど、もう一つ短期的にここまで値上げるとも思わなかったから買えなかったってのもあるな。でもここで買える人が短期間で成り上がっていく人なんだよな」
信子「そうよねぇ。四倍になっちゃったんだもんね-。一億あった人なら四億だけど、百万円でも四百万円だからやっぱりすごいわよね。あーあの土砂降りの桶狭間を今川義元の首めがけて駆け出せる酔狂さがあったらなぁ」
益利「まあ、その酔狂さがあったら、大資産家か破産家のどちらかだな」
信子「そうよねぇ。あたしには無理だわぁ」
益利「まあ、相場なんて色んな戦場や戦い方もあるし、何もそんな信長的な戦い方じゃなくても生き残ったら勝ちだよ」
信子「まるで家康ね、その戦い方」
益利「そうだな。と言うことは金持ちになるのは相当歳をとってからかな…」
信子「えぇ、嫌よ。できれば若いうちに成り上がりたいわ」
益利「だったら、どこかで一発賭けないと無理だな」
信子「うーん、それも怖いしぃ。楽して危なくなくて資産を増やす方法ってないものかなぁ」
益利「みんなそれを探してるけどないよな」
信子「ふぅ。やっぱり今川義元の首をとるつもりで挑まないとダメよねぇ。あたしもいつかとってみたわ、首」
益利「自分の中で勝算が見えた時に挑んでみればいいんじゃないか」
信子「そうね。とりあえずそのチャンスが来るまで資産、いいえ、兵隊を温存させないと」
益利「チャンスが来た時に兵隊が少ないと、勝ちも小さくなっちまうしな」
信子「そう言うこと」

黒崎銀二

Twitter:Ginji_k
この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。
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2007年8月31日開設
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