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二番底はなぜ出来るのか。

朝刊
05 /27 2010
 WBSでロバートフェルドマンさんが楽観視していると発言していた。僕も似たような認識だったのでちょっと安心したわけだ。
 なぜ楽観なのか。まあ先の相場はわからないが、基本的に二番底は過去にも何度もありそれを調べると見えてくる物がある。そもそもなぜ二番底を描いているのか。ここに市場関係者の常に起きる心理が関係している。
 まず一番底。これはとてつもない経済的な危機が起きて、強気だった相場は一気に冷やされて株が投げ売られる。株が投げ売られれば、売りが売りを呼ぶ状態になり、株価は下値メドを失いとことん落ちていく。下げ止まるのは過去最安値や売り物が無くなったり、空売り筋が買い戻し始めたりといった上昇圧力によって次第に下げ止まり、下げすぎた反動で一気に戻す。これが一番底だ。市場心理ではこういった動きであるが、もう一つの動きがある。それは企業側の戦略にある。強気だった経済期は過剰な設備投資や借り入れなどを行っていたわけだ。商品を作れば売れるのだから、作る設備などの投資はするのは当たり前だ。でも株価が冷え込んで景気が落ち込んでいた時は需要が一気に落ち込む。そうすれば商品の在庫は積み上がり過剰な設備は余り、赤字になったり、資金繰りが苦しくなる。そんな姿や数字を見た投資家はまた不安になり株を投げる。まさに悪循環であるが、こうなった時に企業は一気に在庫や設備調整をするわけだ。場合によっては借金返済したり、増資をして資金を確保しておく。ようするに企業の体力がついてる状態になるわけだ。
 というわけで一番底では投資家の不安と企業の攻めの投資戦略による痛みで本当に危機なわけだ。しかし、景気が回復すると一番底で体力をつけた状態で景気が盛り返しながらも、手探りの設備投資や人員確保しかしないまま、リスクを最小限にしていた状態での再度の金融危機が起きた場合はどうなるか。
 再度金融危機が起きた時、投資家は一番底での危機を思い出してしまって過剰に反応してしまう。そう投げてしまうわけだ。しかもおそるおそる投資してたわけだから、落ちたらすぐ逃げる的な姿勢でいるわけだから投げるのも早いだろう。落ち込み方は凄いことになる。しかし、前回の一番底と状況が違うのは企業の体力の方だ。こちらは一番底前の危険な設備投資はしてないし、借金を減らし手元資金も確保してる状態なわけだ。ということは企業側は一番底の時は比べものにならないほど余裕があるわけだ。一番底のお陰で体力をつけてるのだから、当然でここが二番底と一番底の違いだ。企業の体力が格段に違うわけだ。すると景気回復期まで耐える力や倒産懸念も無かったり黒字であれば株価は上がっていく。こうして株価は二番底で盛り返していく。
 過去にも兜町戦史を読むと二番底はそういう感じなのだ。そんでロバートフェルドマンさんが企業に体力があるから楽観してるとというのはそういった企業の財務的な安心感によるものが大きい。ましてやここで株価が落ち込むようなら体力のある企業は精力的に企業買収をしていくだろうし、チャンスにもなるわけだ。
 まあそんなわけで財務的に大分楽になってる企業ばかりになってる今、この暴落の下がり止まったところが二番底になる可能性が強いのではないだろうかと思っている。まあ先の事はわからないけど、間違いなくリーマンショックで財務の健全化と設備投資を絞っていた企業がリーマンショックと同じような状況にはならないのではないかと思う。リーマンショックの頃と言えばトヨタは在庫の車を置くために飛行場を借りてたくらいだったが、今はそんなことは無いだろう。またここから大きな人数のリストラも無いだろう。F1だってもう止めている。トヨタを見てもリーマンショックの頃とは違うわけだ。他の企業もリーマンショックから無駄なモノを節減してるだろう。イケイケ期のショックとダマシダマシ期のショックではまるで状況が違うわけだ。
 まあ先の事はわからないけど、そんなに悲観的になる必要は無いのではないかと思ってる。しかし、相場なんて先はまるでわからないからこれは個人的な予想であるのでなんとも言えないが。個人的には一日も早く株価が盛り返して二番底を作る事を願っている。

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黒崎銀二

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