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お祝儀三万円は妥当か?

朝刊
06 /01 2012
 下手すると未曾有の不景気が来るかも知れないってのにいまだに結婚式の祝儀は三万円が礼儀だとか言っちゃったりする人いる。まあそもそも礼儀が○万円なんてのを決めてしまうのは野暮だし、一期一会の千利休がお茶代三両が礼儀ですとか言ったらどうよ?ってこと。割り切れるから二万もダメとか二万殺しの言葉遊びロジックはヒドイものの、そもそも祝儀に万超える必要があるのか?という点に注目したい。今や小学生でも知ってるくらいの円高であり、今の円の価値は相対的にものすごい水準まで上がってる。と言う事は同じ三万円でも昔の三万円と今の三万円での価値は確実に違うし、円高である今の三万円の方が価値が高いことになる。さらにこの日本において面倒臭い事に世界でも最大規模のバブルが起きてたためにその頃の価格が習慣として根付いている恐ろしさだ。バブルの羽振りをこの不景気円高の時代で当てはめるのはそもそも間違いである。まあ経済を見てる人ならわかることだから、バカの一つ覚えお祝儀三万円論には疑惑を持っていることだろう。
 では今の時代ではどの水準が妥当か。それを金銭の額で決めずに他の物で見た方が正しい水準が見えてくるのではないかと思って、何か無いかと思ったら、最近僕がハマってるウイスキーがあった事に気付いた。ウイスキーは時間を寝かすために急に生産量を増やせるような物ではなく、日本では安くても新興国ではまだまだ高級洋酒だろう。
 そこでジョニ黒の過去の価格を調べてみると、このブログで価格が書かれていたので参考にする。日給が1200円の時代にジョニ黒は一万円、ジョニ赤は五千円だったらしい。なんとジョニ黒が9日分の日当に値する価格だったわけだ。この時代の祝儀相場は知らないけど、ジョニ黒一本分の価格でも相当奮発した事になることがおわかりだろう。と言う事はジョニ黒一本分の価格でも祝儀としては妥当な価格と言う事になる。では今のジョニ黒相場と言えば量販店では二千円くらいでスーパーでは二千五百円くらいだ。と言う事は二千円でも祝儀としては妥当であり、偶数は不吉だとする迷信信者の理論では(大安に結婚した夫婦の何組が離婚したり、画数のいいはずの名前の子が必ずしも出世してないなどの迷信もあるけど)、奮発して三千円がベストと言う事になる。では三千円ならどうか?誰もがこの額なら喜んで二人の祝福を祝いたくなるだろうし、祝儀のために来られない友人などもいなくなる。下らない迷信とゲスな礼儀の為に本当の友人が結婚式に来られなかったり、生活を切り詰めたりする必要など無くなるのだ。というかもう少しこれだけ円高円高叫んでるのにも関わらず三万円の本当の価値を理解せずに礼儀だから三万円などというバカの一つ覚え的でゲスな礼儀はいかがなものかと思う。
 そもそも結婚式なんか近所の人がタダ酒飲みに顔出して「おめでとう」ってのが日本らしい結婚式ではないだろうか。いつから無駄にお金をかけて披露宴などして持ち出しや祝儀をあてにしてバカ高い式を演出して、たった一日の為に年収を使って誰が得するのか。
 今ではジョニ黒が二千円で買えるのだから、祝儀を断っても安い場所を借りてジョニ黒を山のように買って飲み放題にしてもそこまで自前でも十分出来るだろう。ジョニ黒が山のように飲み放題で祝儀要らずな結婚披露宴など50代以上の人はあまりにも豪華な式で逆に驚く人もいるんじゃないだろうか。あのジョニ黒をこれだけ並べるとは!棚に飾っていたけど未だに飲んでないとかしてる人もいそうだし。
 本当の贅沢とは祝儀を貰わずにジョニ黒飲み放題の式をあげることじゃないだろうか。ゲストには気持ちよくなっていただくことがホストの務めでもあるし。酒を振る舞ってこそだろう。ただ祝儀は貰わない代わりに、何か祝福の手紙を貰うのがいいだろう。ゲストも手ぶらでは決まりが悪いだろうから、そこは手紙を持ってきて貰う。忘れた人にも便せんを用意しておけば記帳の際にちょっと書いて貰えばいいわけだ。
 それに一日で年収分の散財を結婚式に使うような夫婦はそもそも経済的に行き詰まると予想できるので、三万円よりも二万円は縁起が悪いとか言うのは陳腐でしかない。三万円の祝儀を集めないと式が成り立たないとか、豪華な式をするのはホストの勝手だが、ゲストは式がどんなに豪華でも祝儀はジョニ黒一本分の三千円でいい。足りない分は当然ホストが払う。というかそれだけの余裕がある人が本来豪華な式を挙げるべきだろう。そもそも庶民が背伸びして貴族のような式を挙げたり、その足りない分をゲストがジョニ黒十本分の祝儀を包むというのは本末転倒だ。
 これがもしも割り勘の飲み会だとしたらどうだろうか?幹事が勝手に高級店を予約してそこで飲むので一人の負担は三万円になりますと言われたらどうだろうか?あまりいい気はしないだろう。それが本来ならホスト持ちのパーティーであるはずの結婚式では平然と行われているわけだ。結婚式の本質は新郎新婦側の全額負担のパーティーなわけで、日本ではホスト持ちのパーティーはホールインワンパーティーくらいなもので、本当ならホールインワンパーティー感覚で結婚式はあるべきだ。
 そんなわけでバブル期のせいでイカれた物価になったものに付き合って業者のために年収使い切るよりも、パーティーの本質に戻って結婚式は堂々とただ酒を振る舞うパーティーにすべきだろう。その為に祝儀のために来て欲しい友達が来なかったり、中には数百万の負担のせいで式を挙げられなかったりする人もいる。もっとお金のかからない式が一般化しないと式を挙げられない可哀想なカップルが増えてくるだろう。そう言ったものの根っこが祝儀は三万円という悪習のせいだ。
 本当にバブル期は現代に暗い影を落としている。結婚式や葬式が高くなり、今の若者はかぐや姫の「神田川」のバブル前の若者達よりも裕福であるはずなのにバブル期の若者よりも貧しいという劣等感のせいで今を楽しめてない。バブル期だけが特別で異常だと頭でわかっていてもアレがあったせいで今の日本人の基準は冷静に物を見ることが出来ない。冷静に物を見る時はジョニ黒の価格と比べてみるのが一番いいだろう。
 そんなわけでたかが結婚式の祝儀に三万円は異常だということだ。十分の一でも充分だ。三千円では足りないと言うのはそもそもその式は身分不相応だと言う事の証明でしかない。金持ちは祝儀をあてに豪華なパーティーを催してるわけじゃないのだから。それにジョニ黒がズラッと並んでるパーティーなら自前でもこんな豪華な式もなかなかないだろう?



気になる株価材料
NY円、対ユーロで一時97円10銭台まで上昇
人民元が対ドルで4日続落、5月は過去最大の下落
<シャープ>太陽電池のセル 変換効率、世界最高を達成
米コストコの5月既存店売上高、4%増で予想下回る
7・8・9月はバイク月間…各地でさまざまな催し物も
<ルネサス>NECなど3社に支援要請を決定 難航の予想も
<日本通信>アマゾン限定で高速定額データ通信を提供 月額1980円

黒崎銀二

Twitter:Ginji_k
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福澤桃介と金子直吉の評価の低さを憂う。
2007年8月31日開設
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