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足利市民プラザ演劇祭終了!の風景

朝刊
10 /08 2012
信子「先週のあちゃらかきっずの『Moon flower~あなたに…』と天才ヒポザウルス『LOVE30』が終わったので足利演劇祭も終了!いやぁ、乾燥した感じだわ」
益利「足利までほぼ毎週来るのは結構キツかったな…」
信子「まあ、でもいいもん観れたし、悪くなかったけど。あちゃらかきっず面白かったなぁ。80年代の高校生時代から現代までの時間の流れとか良かった」
益利「高校時代はケンカっ早いヤンキーとおにゃんこだったのが、次第に大人になるにつれて不良仲間が大学に行って成功していったり、最強だったヤンキーの主役は定職にも就かずに色んな事をして牧場をやるとか言い出したりするし。それに幼なじみの女の子が恋心を隠して付き合ってる。でもそのヤンキーは幼なじみの女の子の同級生がずっと好きという微妙な関係なのがいいよな」
信子「小ネタとかギャグとかおかしかったしね。ドタバタコメディのようでありながら、最後はしっかりと感動で終えるんだからスゴいわ。それに天才ヒポザウルスの方は男女一人ずつ出てくるショート劇を三本だったけど、舞台に二人だけの演劇も面白かった。やっぱり会話ってのは一番の芸なのよ」
益利「二人だけなんてちょっと不安だったけど、逆に関係がはっきりしてくるから良かった。なんかインファイトの殴り合いみたいな迫力があったな」
信子「ヒポザウルスの方も細かいギャグも入れつつ笑えたわ-。でもこっちのドラマは運命の糸が二人を結びつけようとしていても二人は結ばれないで終わるところが逆に本当の恋愛っぽくて良かった。これでもかってくらいに結ばれてもいい感じなのに最後は打ち明けられずにさよならとか、それが人生よねぇ。あるわー、そんなの」
益利「まあ、それでもみんなそれぞれの気持ちに区切りを付けて歩み出すのはいい終わり方だったな」
信子「二つめの男女劇は実って欲しかったけどなぁ。お互いが実は好きあってたのに別れなきゃならないんだもんなぁ。あれだけはちょっとなんとかならないもんかなぁと」
益利「そういう残る物を残したわけだし、劇としては成功じゃね?」
信子「あ、ああ。そうか。そうだねぇ。あの恋は成就しないから、あたしの中にモヤモヤして残るんだ。観客の心に残り続けたら劇としては成功よね」
益利「お前だってもう何本もアマチュア演劇観てるけど、中には忘れてるのもあるだろ?」
信子「確かに観た劇全部をチケットの半券も見ずに思い出せるかと言われるとキツいわね。きっかけがあれば思い出せる自信はあるけど」
益利「そんな心の中に埋もれていく劇の中でも引っかかりが残ってる事でその劇は誰かの忘れられないものになったら成功じゃないか。劇に限らず映画や小説もそんなもんだろ」
信子「言われてみればそうね。星新一のショートショートを中学の頃読みまくったけど、全部思い出せと言われたらキツいけど、その中でも何本かは憶えてるものね」
益利「赤川次郎とか昔やたら流行って何冊も出てたけど、何一つ憶えてないしな」
信子「…赤川次郎読んだ気がするけど、確かに何も思い出せないわ…」
益利「あれ、そういや三毛猫ホームズの初めってどうだったんだっけ?」
信子「確かぁ…主人公が警視庁の刑事か何かでぇ…。えぇっと、妹が上司と付き合ってたんじゃなかったっけ?」
益利「トリックとか思い出せねぇ…」
信子「とは言ってももう一度読み直したいとは思わないわね」
益利「まあ、そういう物語よりも成功だと言う事だよ。心に引っかかった結ばれない二人の劇は」
信子「憶えてもらうってのは結構大変なことなのね、実は」

黒崎銀二

Twitter:Ginji_k
この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。
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2007年8月31日開設
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