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若者の車離れって間違ってない?

朝刊
05 /15 2014
 もう当たり前のようにテレビラジオのメディアからは「若者の車離れ」という言葉が飛び出している。メディアが自信満々に言ってる以上、数字上はそう出てるのかもしれない。しかし群馬においては若者だから、金がかかるからという理由で車を持たない若者なんてなかなか会うことはない。免許の取れない高校生以下の若者は論外だし、それ以上の年齢の若者で自転車に乗ってる人はなかなか見かけない。
 多分、これは群馬だけでなく地方はみんな同じではないだろうか。車なしで生活が成り立つ環境にいる人間でなければ、若者の車離れに「?」がつくのではないだろうか。地方の人はみんなうちは若者の車離れなってないけど、他の地方を含めてみんな車離れしてるんだろうなぁと思わされているのかもしれない。
 まあはっきり言えばメディアが全部東京に集中してるための錯覚を地方含めて全国に押しつけてる常識なのではないだろうか。東京の鉄道網は整備されすぎて、あそこでは乗り物に関する感覚がまるで違う。東京で生活すれば確かに車は要らないだろう。しかし、それは東京に限った話で、日本全国の若者の感覚とはまるで違うだろう。もしくは東京とまではいかないけど、鉄道を整備した一部の都市の感覚ではないだろうか。
 とはいえ、若者が車を所有しないという数字がきっとあるからこそメディアは口をそろえて「若者の車離れ」を言うのだろう。ではなぜ若者が車離れしてるのか。そもそも若者がみんな受験によって東京に吸い上げられてるという日本独特の事情もある。全入時代と言うことは若者はみんな学校を選ばなければ、東京の大学もしくは専門学校に行けるようになった。そうすれば、必然的に東京に集まる若者が増える事になる。東京に行った若者は車を買わないどころか、免許も取らない。TBSラジオの深夜のトーク番組で集まってた社会学者を始め全員が免許すら持ってないのに、車について語り合うという滑稽な事もしてたくらいだ。誰かは免許くらい持ってるんだろうと思ってたんだろうけど、全員免許すらないままのトーク。まるで童貞だらけのセックストーク並にひどい有様というかそれが社会学者だというのだから、若手(もう若くはない)社会学者も信用していいものかと彼らの存在に疑問を持ち始めたきっかけだった。
 そんなわけで東京における若者の車離れが顕著であり、若者が東京に集中してるからこそ、数字上若者の車離れという言葉が出てくるのだろう。もしも地域ごとの若者の車所有率が出てくればもう少し違った言葉になるではないだろうか。きっとその時は若者の車離れではなく、「東京の車離れ」という事実に合わせた言葉に変わるのではないだろうか。地域ごとに分けて考えた場合、きっと東京だけは若者だけでなく、高齢者も車の所有率が悪いことが推測される。ただ資産のボリュームのおかげで若者よりは車を持ってる高齢者が多いだろうし、地方は高齢者が多いので全国規模で高齢者の車所有率を押し上げてるだろう。しかも地方においては軽トラなど複数台所有も必要となるために、さらに高齢者の所有率を上げる。地方では若者が複数台所有することは経済的に難しい。全国規模で見れば、高齢者の車所有台数は増えるわけだ。とはいえ時代が変わったとはいえ、地方の若者も車離れができるわけではない。地方においては若者の車離れという言葉は当てはまらないわけだ。
 とはいえ、東京の車離れなんて事がはっきりしたら、家電すら輸出で負け始めて、もう車しかないこの国の中心がまさに車離れを起こしてるというのは国の構造上問題になる。車に関する決定権をすべて握ってる東京が一番車をないがしろにしていていいのか。それで車とは何か、車にいい法律が作れるのか、という不信感が起きるだろう。車が主力産業でない国ならそれでいいだろうが、日本は車で成り立ってると言っても過言ではない状態なわけだ。
 そんなわけで「若者の車離れ」という言葉を地方で聞くたびに違和感を感じたところから考えた思いつきでした。

黒崎銀二

Twitter:Ginji_k
この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。
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